無題

「東京へ帰る」
と言うと、現在の派遣先である雪印のおばさん達(年齢は40後半から60後半まで含む)は
「あんな所より、北海道の方が良い」
と口を揃えて言う。
鬱病自律神経失調症でズタボロになり、見かねた親父殿が無理矢理に現在の実家である北海道へ引き摺り戻したと言っても、聞く耳は持たない。
よくよく聞き出してみると、おばさん達は北海道から移住した事はない。せいぜい旅行で何日か東京に宿泊した程度である。
香流は東京と北海道を両天秤にかけて、それでもやはり東京に帰りたい(戻りたいではなく、帰りたいという所が重要)と言っているのに。
井の中の蛙とは、良く言ったものである。
でも、全てにおいて別に馬鹿にしている訳ではない。
井の中の蛙、大海を知らず」
というが、それに続く言葉を知らない人が多い。
井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の高さを知る」
本来は上記が正しい文章である。
だが、北海道の、現在香流が在住する土地においては、空の高さを知る人は一握りもいないのが現実だろう。特に50代以降に於いては。
余程、おばさん達が馬鹿にする若者の方が現実を理解している。


普通に情報セキュリティチェックで
「ウイルスに感染した、またはウイルス入りファイルらしいものを見つけた場合、速やかにセキュリティ部門へ連絡し、PCは使用しない」
とか書かれている時点で、どれだけ遅れているかが判るというものだ。
報告以前に、拡散防止の為にネットワークから隔離するという大前提が抜けている。普通に10年前からIT業界では当然の事が、ここではされていない。
「プログラム書けるという事は、マクロでソフトをバリバリ作れるんだよね?」
職場の主任に言われた言葉である。
ああ、この人達にはマクロがプログラムなんだ・・・と実感した今日この頃。