2006-01-01から1年間の記事一覧

短々編

街中を歩いているとき、誰かに名前を呼ばれたように思い、彼女は歩を止めた。 辺りを見回すが、誰も立ち止まっている彼女へ声をかけずに通り過ぎて行く。 真上を見上げると、ビルとビルの間の冬夜空に、欠けた月とオリオン座が見えた。

短々編

万年筆を手に取り、美しく背筋を伸ばした彼女は、机上に広げられたノートへ文章を記した。 『私は、此処にいます。』 書き終えた後、彼女は左側へ軽く首を傾げた。肩先で切り揃えられた髪が左肩へ流れる。

気がつけば、全然書いてなかったのか・・・