そして僕は途方に暮れる

死ぬことと見つけたり」とは武士道だが、その言葉が何から引用されているかを香流は知らない。
でも基本的に最後は誰でも死ぬものだから、過去の死と隣り合わせの生活をおくっていた人達にとっては当然の事だったのかもしれない。
で現在と比較すると、人は死ににくくなったな、と思う。それは医学の発達もあるだろうけど、香流の思考としては精神構造が変わったのだろうと思う。戦前と戦後でその切り分けができるかもしれない。

「死ぬのが怖い」のではなく、「死に至る生」または「死に至る苦痛」が怖いんだと思う。
香流にとっての「The Perfect day of bananafish」はいつ訪れるのだろう?

まぁ、そんな感じ。